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カテゴリ: ハンガリー人の画家

 ロツ・カーロイ(1833~1904年)はドイツ生まれのハンガリー人画家です。
                自画像(ロツ・カーロイ作)
自画像
 ロツ・カーロイはフランクフルト近くのバド・ホンブルグで王子の近侍の息子に生まれました。4歳の時に父が亡くなり、母親と一緒にペストに移り住みました。ペストやウィーンで画家に師事して絵画を学びました。ブダペストで活動した後、ウィーンでも活動しました。1882年にブダペスト美術アカデミーの教授に就任しました。その後ウィーン美術アカデミーの名誉会員になりました。年代順に作品を紹介します。
         馬で駆けるアウト・ロー(ロツ・カーロイ 1857年作)
1857  Galloping_Outlaw
プスタ草原で馬に水をやる(ロツ・カーロイ 1860年代作)
1860s Lotz_Watering_the_Horses_on_the_Puszta_1860s
雨嵐の馬たち(ロツ・カーロイ 1862年作)
1862_Horses_in_a_Rainstorm
画家の娘コルネリア・ロツの肖像(ロツ・カーロイ 1890年作)
1890  Portrait of Kornélia Lotz
ローナ・リッピチの肖像(ロツ・カーロイ 1894年作)
1894 Portrait_of_Ilona_Lippich_1894
白い衣装の
コルネリア・ロツ(ロツ・カーロイ 1900年作)
1900  Lotz_Kornélia_Lotz_in_White
若い貴婦人の肖像(ロツ・カーロイ作)
Lotz_Portrait_of_a_Young_Lady
ブダペスト セント・ステファン教会天井画(ロツ・カーロイ作)
Bazilika_kupola Saint Stephen's Basilica in Budapest
春の鋤き起こし(ロツ・カーロイ作)
春の鋤き起こし
アカデミー派というかバロックというか微妙な画風ですね。

 ムンカーチ・ミハーイ(1844~1900年)はハンガリーの国民的画家です。
 ムンカーチ・ミハーイはMukacheve(現ウクライナの町)で、塩流通を管理する役人の息子に生まれました。6歳で母が亡くなり、8歳で父もなくなりました。叔母に預けられましたが、その叔母も強盗に殺される災難にあいました。1858年(14歳)から大工の徒弟になりましたが、奴隷に近い扱いだったようです。1860年に病気で仕事を出来なくなり、叔父に預けられました。ここでドローイングの才能を見出され、ペストの国立美術学校で学ぶようになりました。パトロンの支援で1865年からウィーン美術アカデミーで学び、1866年からミュンヘン美術アカデミーで学びました。その後パリに出て、ヤン・フランシス・ミレーやギュスターヴ・クールベと交流を深めました。年代順に作品を紹介します。
           牢獄(ムンカーチ・ミハーイ 1869~72年作)
1869‐72 牢獄
攪乳する女(ムンカーチ・ミハーイ 1872~73年作)
1872-73 Churning Woman攪乳する女
酒好きな夫(ムンカーチ・ミハーイ 1872~73年作)
1872-73 酒好きの夫
夜の浮浪者(ムンカーチ・ミハーイ 1872~73年作)
1872‐73 夜の浮浪者
薪を背負う女(ムンカーチ・ミハーイ 1873年作)
1873 Woman with bush wood
土埃の田舎道(ムンカーチ・ミハーイ 1874年作)
1874  土埃の田舎道
赤ん坊への訪問者たち(ムンカーチ・ミハーイ 1879年作)
1879 赤ん坊の訪問者たち
海賊の前のキリスト(ムンカーチ・ミハーイ 1881年作)
1881  海賊の前のキリスト
花と水差しの静物(ムンカーチ・ミハーイ 1881年作)
1881 still_life_flowers_jug1
グレイハント(ムンカーチ・ミハーイ 1882年作)
1882 グレイハント
ゴルゴタ(ムンカーチ・ミハーイ 1884年作)
1884  ゴルゴタ
並木(ムンカーチ・ミハーイ 1886年作)
1886 並木
見ろあの男だ(ムンカーチ・ミハーイ 1896年作)
1896  あの男を見ろ
パリの印象派・後期印象派の時代ですが、アカデミー派的な画風の画家です。

 マスター MSは、16世紀初頭に活躍したゴシック末期/ルネッサンス初期の画家です。ハンガリー/スロヴァキアで工房を構えていたようです。本名は分かっていません。現在確認されている作品は、7点のみです。
 歴史家により何人かの候補者(アウグスブルク出身、ミュンヘン出身、ハンガリー人 等々)が挙げられましたが、決め手に欠けた状況です。ルネッサンス/フランドル/(イタリア留学した)ドイツとは違う地域でも、脱ゴシックが進んでいたようです。推定制作年を記載しますが、本当かどうかも良く分かりません。作品を紹介します。
イエスの誕生(マスター MS、1506年作)
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オリーヴの山(マスター MS、1506年作)
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マリアの聖エリザベート訪問(マスター MS、1506年作)
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十字架を運ぶキリスト(マスター MS、1506年作)
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復活(マスター MS、1506年作)
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三賢人の礼拝(マスター MS、1506~1510年作)
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架刑(マスター MS作)
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歴史的、地理学的に面白い画家です。初期フランドル画家ともチョット違う感じですネ。よりゴシックの影響が残っているとの印象です。

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