世界美術館巡り旅

世界の美術館・旅行・画家・絵画の情報共有サイト

カテゴリ: ベルギー人の画家

 フスタフ・ワッペルス(1803~1874年)はアカデミー派のベルギー人画家です。
自画像(フスタフ・ワッペルス作)
Gustave_Wappers_-_Self-portrait
 フスタフ・ワッペルスはアントウェルペンで生まれ、アントウェルペン王立芸術学院で学びました。パリに出て、ルーヴル美術館で巨匠の作品を模写しました。1830年に描いた戦争歴史画が認められ、ブリュッセルの宮廷に招かれました。1832年にアントウェルペン王立芸術学院の教授に就任しました。1835年にレオポルド1世の宮廷画家になり、更にアントウェルペン王立芸術学院の校長に選ばれました。1844年に男爵の称号も授けられました。年代順に作品を紹介します。
モデルといちゃつくアンソニー・ファン・ダイク(フスタフ・ワッペルス 1827年作)
1827 モデルといちゃつくアンソニー・ヴァン・ダイク
ルィーズ=マリー・ドルレアンの肖像(フスタフ・ワッペルス 1830年作)
1830 ルィーズ=マリー・ドルレアン
ベルギー独立戦争1830年9月のエピソード(フスタフ・ワッペルス 1834年作)
1834 18309月ベルギー独立戦争
1831年レオポルド1世の宣誓(フスタフ・ワッペルス 1835年作)
1835頃 1831の レオポルド1世の宣誓
エルサレム聖ヨハネ騎士団によるロードス防衛(フスタフ・ワッペルス 1844年作)
1844  エルサレムの聖ヨハネ騎士団によるロードスの防衛
デカメロンを読むボッカチオ(フスタフ・ワッペルス 1849年作)
1849 デカメロンを読むボッカチオ
レオポルド1世の即位式(フスタフ・ワッペルス作)
レオポルド1世の即位式
監禁されるルイ17世(フスタフ・ワッペルス作)
監禁されるルイ17世
 高い画力の画家です。

 フェリシアン・ロップス(1833~1898年)は象徴主義のベルギー人画家・版画家です。
アトリエのフェリシアン・ロップスの肖像(Paul_Mathey作)
Paul_Mathey_-_Felicien_Rops_in_his_Studio
悪魔風自画像(フェリシアン・ロップス 1860年作)
1860  悪魔的自画像
 フェリシアン・ロップスはナミュールで生まれ、ブリュッセル大学で学びました。画才があり、戯画絵師として名声を得ました。シャルル・ボードレール作「漂着物」の口絵を描きました。象徴主義・デカダン派の詩人・作家と交流を深め、詩集にイラストを描きました。年代順に作品を紹介します。
「漂着物」の口絵(フェリシアン・ロップス 1866年作)
1866 ボードレール 漂着物の口絵
ロッキング・ホースに乗る女(フェリシアン・ロップス 1870年作)
1870 woman-on-a-rocking-horse.jpg!Large
アントワープ出身の老婆(フェリシアン・ロップス 1873年作)
1873  head-of-old-antwerp.jpg!Large
列(フェリシアン・ロップス 1874年作)
1874  the-row.jpg!Large
アブサンの酔っ払い(フェリシアン・ロップス 1877年作)
1877 アブサンを飲む女
聖アントワーヌの誘惑(フェリシアン・ロップス 1878年作)
1878 聖アントワーヌの誘惑
ヒューマン・パロディ(フェリシアン・ロップス 1878~81年作)
1878-81 human parody
毒麦の種をまくサタン(フェリシアン・ロップス 1882年作)
1882  毒麦の種をまくサタン
紳士と淑女(フェリシアン・ロップス 1891年作)
1891  a-gentleman-and-a-lady
ポルノクラート(フェリシアン・ロップス 1896年作)
1878_Pornokratès_-_1878_(2)1896
 デカダン的な挿絵も多く描いたようです。

 ジョルジュ・レメン(1865~1916年)は新印象派のベルギー人画家で、アール・ヌーボーのイラストレーターでもあります。
自画像(ジョルジュ・レメン 1890年作)
1890  jigazou
 ジョルジュ・レメンはブリュッセル近郊のスカールベークで建築家の息子に生まれました。地元近くの絵画学校で学びました。20歳ことからブリュッセルやヘントの展覧会に出品しました。1888年に「20人展」に加わり、新印象派・点描画家と交流しました。ジョルジュ・スーラやテオ・ファン・レイセルベルへとも交流して、点描がも多く描きました。ジョルジュ・スーラの死後は、テオ・ファン・レイセルベルへと同じように点描を描かなくなりました。年代順に作品を紹介します。        叔母のジュリア(ジョルジュ・レメン 1889年作)
1889  叔母のジュリア
画家の姉妹(ジョルジュ・レメン 1891年作)
1891  portrait-of-the-artist-s-sister
ハイストの海岸(ジョルジュ・レメン 1891年作)
1891  ハイストの海岸
テムズの眺望(ジョルジュ・レメン 1892年作)
1892  テムズの眺望
Mme Lemmenの肖像(ジョルジュ・レメン 1893年作)
1893 Mme Lemmen
ガイヤルド(ジョルジュ・レメン 1894年作)
1894  Les_Gaillardes_(ca._1894)
二人の姉妹(ジョルジュ・レメン 1894年作)
1894  the-two-sisters-
仕立て直し(ジョルジュ・レメン 1901年作)
1901 la-modiste-1901
裁縫する若い女(ジョルジュ・レメン 1905年作)
1905  young-woman-sewing-
椅子に座る裸婦(ジョルジュ・レメン 1910年作)
1910  sitting-nude-on-chair-1910
自由美学ポスター(ジョルジュ・レメン 1910年作)
1910 自由美学
 スーラ死後の画風も、点描の一種と言えなくもないですね。

 テオ・ファン・レイセルベルへ(1862~1926年)は印象派のベルギー人画家です。
自画像(テオ・ファン・レイセルベルへ 1916年作)
1916 jigazou
 テオ・ファン・レイセルベルへはヘント(ゲント)でフランス語を話す家族の間に生まれました。地元の美術学校で学んだ後、ブリュッセル王立美術アカデミーで学びました。1883年からシバシバ モロッコを旅行しました。1883年に「20人展」の創立メンバーとなりました。この年にパリでジョルジュ・スーラ作「グランド・ジャック島の日曜日の午後」を見て感動、点描技法をベルギーに持ち帰りました。1897年からパリ・南仏に移住しました。年代順に作品を紹介します。
モロッコの肉屋(テオ・ファン・レイセルベルへ 1882年作)
1882  モロッコの肉屋
アラブのファンタジー(テオ・ファン・レイセルベルへ 1884年作)
1884 Fantasia_Arabe
帆走(テオ・ファン・レイセルベルへ 1887年作)
1887  帆走
Alice Setheの肖像(テオ・ファン・レイセルベルへ 1888年作)
1888  Portrait-Alice-Sethe-1888
サンブル川の谷(テオ・ファン・レイセルベルへ 1890年作)
1890 La_vallée_de_la_sambre_(1890)
アンナ・ボックの肖像(テオ・ファン・レイセルベルへ 1893年作)
1893 アンナ・ボックの肖像
画家の妻と娘(テオ・ファン・レイセルベルへ 1899年作)
1899 tsuma to musume femme_et_enfant
ブローニュの月夜(テオ・ファン・レイセルベルへ 1900年作)
1900  ブローニュの月夜
プロムナード(テオ・ファン・レイセルベルへ 1901年作)
1901  _La_Promenade
輪講(テオ・ファン・レイセルベルへ 1903年作)
1903 The_Reading_1903
赤いリボン(テオ・ファン・レイセルベルへ 1906年作)
1906  赤いリボン
女性たちの水浴(テオ・ファン・レイセルベルへ 1910年作)
1910 -Etoiles_de_mer_
Marguerite_van_Monsの肖像(テオ・ファン・レイセルベルへ作)
Portret_van_Marguerite_van_Mons
 友人だったジョルジュ・スーラが亡くなってからは、点描の絵を描かなくなったようです。

 コンスタン・モルタルド(1862~1944年)は象徴主義のベルギー人画家です。
 コンスタン・モルタルドはゲントで生まれ、テクニカル・スクール在学中の1874年からゲント王立美術学校の夜間家庭にも通うようになりました。1885年に賞を受賞して注目を浴び、ゲント市から支援を受けてパリに出ました。1886年にはベルギー ローマ賞を受賞して、イタリア留学を果たしました。1896年にブリュッセル王立美術アカデミーの教授に、翌年は装飾絵画主任教授に就任しました。年代順に作品を紹介します。
Zo d'Axa の肖像(コンスタン・モルタルド 1891年作)
1891 Zo d'Axa _portrait
鳥の巣の中(コンスタン・モルタルド 1893年作)
1893 鳥の巣の中で
踊るニンフ(コンスタン・モルタルド 1898年作)
1898  ニンフの踊り
霊感の泉(コンスタン・モルタルド 1907年作)
1907  霊感の泉
理想的なバルカ(コンスタン・モルタルド 1907年作)
1907 理想的なバルか
アポロとミューズ オイリデスを弔うオルフェウス(コンスタン・モルタルド作)
Apollo & the muses  Orpheus mourning Eurydice  Leuven
Emile Verhaerenの肖像(コンスタン・モルタルド作)
Emile Verhaeren
 存在感の薄い象徴主義的作品と存在感が強い肖像画の対比が極端な画家ですね。

↑このページのトップヘ