世界美術館巡り旅

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カテゴリ:世界の美術館 > スロヴァキアの美術館

 2019年7月にスロヴァキア国立美術館(ブラチスラヴァ)へ行きました。一年ほど前に一流美術館(西洋絵画美術館)のヨーロッパ東南限はどこだろうと興味が湧き、スロヴァキア国立美術館(ブラチスラヴァ)の公式HPを調べて見ました。展示物を見る限り、美術館というより博物館という感じでした。地元画家の絵画展示がメインで、ビッグネーム画家の作品展示はなさそうでした。ウィーン再訪とブダペスト訪問のついでに、ブラチスラヴァ(スロヴァキア)も観光しました。スロヴァキア国立美術館に行ってみたら、本館は改装工事中・閉館中でした。右隣に新館で少し展示がありましたが、絵画の展示はありませんでした。訪問時の写真と公式HPの写真を紹介します。
改装前のスロヴァキア国立美術館本館前景(Wikipediaから)
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 相当古い写真のようで、右隣(右奥)にある新館が写っていません。この本館を入ると中庭があって、旧館があるようです。
スロヴァキア国立美術館の本館と新館前景
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 右側の建物が新館です。垂れ幕の下辺りに入り口があります。
スロヴァキア国立美術館新館前で記念撮影
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スロヴァキア国立美術館本館改修工事現場前で前日の記念撮影
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 新館内部に絵画の展示がありませんでした。博物館風の展示と廊下に多少写真がある程度でした。
スロヴァキア国立美術館新館入り口で記念撮影
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新館入り口ロビー脇で記念撮影
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作家らしき人物の展示室の馬剥製の横で記念撮影
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廊下の所蔵品らしき写真のポスター
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ここからは公式HPの写真を紹介します。
中庭の様子(公式HPから)
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展示の様子(公式HPから)
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展示の様子(公式HPから)
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神秘の羊(公式HPから)
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最後の晩餐(?)の塑像(公式HPから)
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受胎告知の祭壇画(スピシュケー・ポラジュダ、1490年頃作)
受胎告知 Tabuľa Mariánskeho oltára
マグダラのマリア(ヒリス・コワニエ、16世紀作)
マグダラのマリア Gillis Coignet
アレクサンドリアの聖カトリーヌ(シモン・ヴーエ、17世紀作)
アレクサンドリアの聖カトリーヌ シモン・ヴーエ
 ヨハンナ・ヴィセルの肖像(ダーフィット・バイリー、1652年作
David Bailly ヨハンな・ヴィセルの肖像
 雄鶏の戦い(ヤコブ・ボグダン、17世紀作
Jakub Bogdan 雄鶏の戦いOkolo
夕方の祈り(グスタフ・マリー、1910~11年作)
Gustáv Mallý Večerná modlitba居間の祈り
歴史画(ヤーコフ・デ・ヴィット作)
歴史画 ヤーコブ・デ・ヴィット
港の帆船(ヤン・ファン・ホーイエン、17世紀作)
港の帆船 ヤン・ファン・ホイエン
自画像
アーノルド・ピーター・ヴァイズ・クビンチャン、1917年作)
jigazo  Arnold Peter Weisz-Kubínčan
 ルネッサンスや印象派の生品は余り所蔵・展示されていないようです。どちらにしろ改修工事が完了するまで、絵画の展示は期待薄です。
 欧州の一流絵画美術館の東南限は、ブダぺストのようです。ブダペスト西洋美術館とハンガリー国立美術館の所蔵品は一流でした。

 2019年7月にブラチスラヴァ市立ギャラリーを訪問しました。ブラチスラヴァ市立ギャラリーはパッフィー宮殿とミルバッハ宮殿に分かれて展示されていました。地元画家の作品が多いと感じました。二つの宮殿で撮影した写真と公式HPの写真を紹介します。
 フビェズド・スラヴォヴォ広場の一本北側の道に面して、パッフィー宮殿がありました。
パッフィー宮殿前景(Wikipediaから)
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パッフィー宮殿入り口前で記念撮影
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パッフィー宮殿最初の展示室で記念撮影
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聖母子(作者不詳)の前で
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二番目の展示室への騙し通路
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 学芸員らしき女性に、「次の展示室にはこの通路を通ってください。」と言われました。写真で見ると感じませんが、肉眼で見ると非常に高いところの一本道(板)を渡ると感じました。「この通路を通らないと次の展示室に行けない。。」と言われ、妻は手を引かれて進みました。高所恐怖症の私は「何が何でも進まない。」と強く拒否しました。すると「こちらから回れる。」と二人が展示室の入り口から戻ってきました。そこで別ルートから進みました。
次の展示室
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 現代美術の展示のようで、妻の手前迅速に更に次の展示室へ進みました。
貴婦人の肖像(エドワード・スピロ作)
貴婦人の肖像 エドワード・スピロ作
人形を持つ少女の肖像(ピーター・フェンディー作)
人形を持つ少女の肖像 ピーター・フェンディー作
パッフィー宮殿の集会室で記念撮影
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 パッフィー宮殿鑑賞が終わり、次はミルバッハ宮殿に向かいました。市庁舎隣のフラヴォネー広場の端にミルバッハ宮殿がありました。 
フラヴォネー広場から見えたミルバッハ宮殿
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ミルバッハ宮殿入り口
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ミルバッハ宮殿入り口で記念撮影
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ミルバッハ宮殿最初の展示室
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装飾キャビネットの部屋(公式HPから)
装飾キャビネット
装飾キャビネットの受胎告知(公式HPから)
受胎告知 キャビネットの装飾
装飾キャビネットの絵(公式HPから)
キャビネット装飾
ジョージ・ラファエロの肖像(ポール・トロガー作)
ジョージ・ラファエロの肖像 ポール・トロガー作
ジョージ・ラファエロの肖像の前で
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受胎告知(フランツ・アントンパルコ作)
受胎告知 フランツ・アントンパルコ作
受胎告知の前で
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聖母子
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ミルバッハ宮殿屋根裏部屋の展示
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屋根裏部屋から見たミルバッハ宮殿中庭
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マリア・テレジアの肖像
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マリア・クリスティーナの肖像
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 ここからは公式HPの写真を紹介します。どちらの宮殿に展示されていたか、チョット記憶にありませ。
聖母の訪問(ヨゼフ・クルツ作)
聖母の訪問 ヨゼフ・クルツ
ブラチスラヴァを守護する聖ヨハネ
ブラチスラヴァを守護する聖ヨハネ
マリア・テレジア(ハンケ・シュミットナー作)
マリア・テレジア ハンケ・シュミットナー作
ブラチスラヴァの風景(ウィルヘルム・エルハルト作)
ブラチスラヴァの風景 ウィルヘルム・エルハルト作
ドン・キホーテ(シプリアン・マジェルニク作)
ドン・キホーテ シプリアン・マジェルニク作
ユダヤ人の子供(作者不詳)
ユダヤ人の子供 作者不詳
ユダヤ通りの船具店(Eduard Majsch作)
ユダヤ通りの船具店 Eduard Majsch
聖アレクシウス(作者不詳)
聖アレクシウス 作者不詳
サーカス(ユリウス・ヤコビー作)
サーカス ユリウス・ヤコビー
アバンダン(ミロス・アレクサンダー・バツォヴスキー作)
アバンダン ミロス・アレクサンダー・バツォヴスキー作
聖母(ミクラス・ガレンダ作)
聖母 ミクラス・ガレンダ作
 現代ポイ絵は展示されていなかったように記憶します。

 2019年7月にブラチスラヴァ市立ギャラリーを訪問しました。ブラチスラヴァ市立ギャラリーはパッフィー宮殿とミルバッハ宮殿に分かれて展示されていました。パッフィー宮殿鑑賞が終わり、次にミルバッハ宮殿に向かいました。絵画も展示されていたのですが、ビッグネーム画家の作品はありませんでした。その中で次の肖像画の存在感が凄くて、記憶に残りました。帰国後、インターネットで調べてみました。そのパウル・トロガー作の「ジョージ・ラファエロの肖像」を紹介します。
  パウル・トロガー(1698~1762年)は南チロルで生まれ、地元貴族のフィルミアン家の援助、その後はグルク司教の支援で、イタリア留学も果たしました。その後オーストリアに戻り、ザルツブルクとウィーンで活動しました。建物の装飾画(フレスコ画)を多く手掛け、ウィーン美術アカデミーの会員、校長にも就任しました。自画像と天井画も紹介します。
  ジョージ・ラファエロという人物をチョット調べてみましたが、分かりませんでした。よく見ると下部に若い女性の死体なのか、石膏像・石像が描き込まれています。ジョージ・ラファエロが左手に持っているのは、彫刻刀なんでしょうか。妙な器具も描かれています。コンパス・デヴァイダ―なんでしょうか。彫刻家なんでしょうか。それにしても、迫力と言うか、濃い人格です。肖像画としては大きな画面で、迫力のある絵です。
ジョージ・ラファエロの肖像(パウル・トロガー作)
ジョージ・ラファエロの肖像 ポール・トロガー作
ジョージ・ラファエロの肖像の前で
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自画像(パウル・トロガー、1730年頃作)

メルク修道院の天井画(パウル・トロガー作)

 2019年7月にブラチスラヴァ市立ギャラリーを訪問しました。ブラチスラヴァ市立ギャラリーはパッフィー宮殿とミルバッハ宮殿に分かれて展示されていました。地元画家の作品が多いと感じました。二つの宮殿で撮影した写真と公式HPの写真を紹介します。
 フビェズド・スラヴォヴォ広場の一本北側の道に面して、パッフィー宮殿がありました。

パッフィー宮殿入り口前で記念撮影
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 多数の展示作品の間で、次の絵が目に留まりました。絵からのインパクトや額の立派さ、展示の配置から、気に掛かったのだと思います。

人形を持つ少女の肖像(フェンディー・ペーター作)
人形を持つ少女の肖像 ピーター・フェンディー作
 画家のフェンディー・ペーターはオーストリア人で、幼い頃に事故により脊椎損傷して下半身が不自由となったようです。火災に優れ13歳でウイーン美術アカデミーに入学を許され、成人して貴族の依頼を受けて肖像画を描いたりしていたようです。
 パッフィー宮殿鑑賞が終わり、次はミルバッハ宮殿に向かいました。市庁舎隣のフラヴォネー広場の端にミルバッハ宮殿がありました。

ミルバッハ宮殿入り口で記念撮影
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ミルバッハ宮殿最初の展示室
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 この宮殿では次の絵が目につきました。

ジョージ・ラファエロの肖像(パウル・トロガー作)
ジョージ・ラファエロの肖像 ポール・トロガー作

ジョージ・ラファエロの肖像の前で
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 この画家もオーストリア人で画才が見込まれ、司教の支援でイタリア留学をしていたようです。宗教画(修道院の天井画、壁画等)が残っているようです。
アルテンブルグ修道院の天井画(パウル・トロガー作


メルク修道院の天井画(パウル・トロガー作)

大作を描く画力があったので、肖像画も迫力が出たのでしょうか?

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