世界美術館巡り旅

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 ビュールレ・コレクションはスイス チューリッヒにある印象派絵画に特化した美術館です。2008年2月10日にこの美術館で4枚の絵画が強盗により強奪されました。そのうちの1枚は、まだ見つかっていません。
ビュールレ・コレクション前景(Wikipediaから)
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盗まれた4枚は、次の作品です。4枚目の絵はまだ見つかっていません。
ヴェトゥイユ近辺のひなげし(クロード・モネ、1880年作)
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花咲くマロニエの枝(フィンセント・ファン・ゴッホ、1890年作)
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赤チョッキの少年(ポール・セザンヌ、1895年作)
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ルピック伯爵と娘たち(エドガー・ドガ、1871年頃作)
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この絵はまだ見つかっていないようです。
 所蔵・展示作品を紹介します。
十字架を運ぶキリスト(ティントレット作)
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男の肖像(フランス・ハルス、1660~66年作)
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聖アウグステヌ(ピーテル・パウル・ルーベンス作)
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村の川岸(ライスダール作)
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読書する少女(コロー、1845~50年作)
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画家の妻の肖像(アングル作)
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ある狩人の肖像(クールベ、1850年作)

モロッコのスルタン(ドラクロワ、1862年作)

ベルヴュの庭の隅(エドアール・マネ、1880年作)

ピアノの前のカミュ夫人(エドガー・ドガ、1869年作)
アルフレッド・シスレーの肖像
(ピエール・オーギュスト・ルノアール、1864年作)
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イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢
(ピエール・オーギュスト・ルノワール、1880年作)
パレットを持つ自画像(ポール・セザンヌ、1890年頃作)
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自画像(フィンセント・ファン・ゴッホ、1887年作)
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贈り物(ポール・ゴーギャン、1901年作)
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肘掛け椅子の上のひまわり(ポール・ゴーギャン、1901年作)
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ゴーギャンの静物画は良いですネー。
室内(ピエール・ボナール、1905年作)
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婦人帽子店(シニャック、1886年作)

メッサリナ(ロートレック、1901年作)

横たわる裸婦(アメディオ・モディリアーニ、1916年作)

若い女性(アメディオ・モディリアーニ、1918年作)
紹介しきれないほど印象派の名品が所蔵・展示されているようです。

2016年6月 チューリッヒ美術館を訪問しました。チューリッヒ中央駅から歩いて直ぐの所にありました。公式HPからの所蔵作品写真と私が撮影した写真を紹介します。
チューリッヒ美術館前景(Wikipediaから)
Kunsthaus_Zürich wiki
聖コスマスとダミアン(フラ・アンジェリコ、1445年作)
聖コスマスとダミアン  フラ・アンジェリコ
聖家族(パルマ・イル・ヴェッキオ、1515年頃作)
男の肖像(ハンス・メムリンク、1470年代作)
沈黙(ヨハン・ハインリヒ・フュースリー、1800年作)
沈黙  ヨハン・ハインリヒ・フュ―スリー
郵便馬車(ルドルフ・コッラ―、1873年作)
ハールレムの眺望(ヤーコプ・ファン・ロイスダール、1670年作)
ハールレムの眺望  ロイスダール
ロシュフォールの脱出(エドアール・マネ、1881年頃作)
ロシュフォールの脱出  マネ
日没のパーラメント(クロード・モネ、1904年作)
日没のパーラメント  モネ
サンゴタールの悪魔の橋
(ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー、1804年作)
サンゴタールの悪魔の端  ターナー作
サン・ヴィクトリア山(ポール・セザンヌ、1904年作)
Montagne_Sainte-Victoire,_par_Paul_Cézanne
森の端(アンリ・ルソー、1886~90年作)
森の端 アンリ・ルソー
ピエール・ロティ―(アンリ・ルソー、1891年作)

編み物をする娘(ジョヴァンニ・セガンティーニ、1888年作)

淫蕩の罰・涅槃のプリマ(ジョヴァンニ・セガンティーニ、1891年作)

牛とラクダの居る風景(アウグスト・マッケ、1914年作
アウグスト・マッケ木と家畜の風景
戦争(アルノルト・ベックリン、1896年作)
戦争 ベックリン
夏の夜の水浴(フェリックス・ヴァロットン、1893年作)

結婚の光(マルク・シャガール、1945年作)

メイド(アメディオ・モディリアーニ、1916年作)

雪解け・山小屋のある山の風景
(エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー、1922年頃作)
地獄の門(オーギュスト・ロダン作)
地獄の門 オーギュスト・ロダン
赤青黄色のコンポジション(ピエト・モンドリアン、1930年頃作)
赤青黄色のコンポジション ピエト・モンドリアン
地理的に関係の深いフュースリー、セガンティーヌ、フリードリッヒ、ホドラーの作品群は秀悦ですネ。

2016年6月にベルン美術館(スイス)を訪問しました。スイスには、バーゼル市立美術館、チューリッヒ美術館、このベルン美術館の主要三美術館があります。このベルン美術館には印象派以降の絵画、特にホドラーの作品が多数所蔵・展示されています。
ベルン美術館前景
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ベルン美術館玄関
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展示の様子(Wikipediaから)
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館内カメル撮影禁止だったので、インターネットから所蔵作品を紹介します。
荘厳の聖母
(ドゥッチェ・ディ・ブオンセーニャ、1290~95年作)
ドゥッチェ・ディ・ブオンセーニャ_Maestà_
聖母子(フラ・アンジェリコ作)

マドンナを描く聖ルカ(ニクラウス・マヌエル、1515年作)
ニクラウス・マヌエル マドンナを描く聖ルカ
洗礼者ヨハネの斬首(ドラクロワ作)

目覚め(クールベ作)

春の日・人生の三段階(アルノルト・ベックリン作)

穏やかな海(アルノルト・ベックリン作)

アルコール中毒(アルベール・アンカー作)

昼 Ⅰ(フェルディナンド・ホドラー、1900年作)
非常に大きな作品で、階段のホール壁面に展示されていました。
夜(フェルディナンド・ホドラー、1889年作)
選ばれし人(フェルディナンド・ホドラー作)
content_ferdinand_hodler_der選ばれし人
樵(フェルディナンド・ホドラー作)
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エウロペの誘拐(バロットン作)
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白い浜(バロットン作)

リュエイの庭の小道(エドアール・マネ作)

凍った川(クロード・モネ作)
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旅先の仕事(ピエール・オーギュスト・ルノアール作)
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自画像(ポール・セザンヌ、1879~82年作)

白い帽子の農婦(フィンセント・ファン・ゴッホ作)

二本の切った日まわる(フィンセント・ファン・ゴッホ作)

午睡(ボナール作)
麦わら帽子の自画像(ロヴィス・コリント、1923年作
ロヴィス・コリント 麦わら帽子の自画像
ガーデンレストラン(アウグスト・マッケ、1912年作)
アウグスト・マッケ ガーデンレストラン
敏感な女(アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー、1913年作)
アレクセイ・フォン・ヤウレンスキー 敏感な女
蒼い馬Ⅱ(フランツ・マルク、1911年作)
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パルナッサム山へ(パウル・クレー、1932年作)
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時代は新しいですが、質の高い作品を所蔵・展示しているとの印象です。

 2016年6月 オスカー・ラインハルト・コレクション(ヴィンター・トール)を訪れた際、時間に余裕があれば訪問したかったオスカー・ラインハルト美術館を紹介します。当初この二つの美術館がゴチャゴチャになって混乱しました。
 オスカー・ラインハルト氏が亡くなった後、18世紀以降のスイス・ドイツ・オーストリア画家の作品が市に寄贈されました。それを主体に駅近くの市立公園に創設されたのが、オスカー・ラインハルト美術館です。残りの所蔵品を故人の邸宅に展示したのが、オスカー・ラインハルト・コレクションです。この二つの美術館の所蔵品全体をオスカー・ラインハルト・コレクションと呼ぶ場合もあるようです。
 オスカー・ラインハルト美術館には、フリードリッヒ/ホドラー/ベックリンの作品が所蔵・展示されています。これらの画家の作品が好きな方は、こちらの方の訪問を優先すべきと思います。美術館の公式ホームページの写真を使って、紹介をさせていただきます。
オスカー・ラインハルト美術館の前景
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階段踊り場
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リューゲン島の白亜の崖(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ、1818年作)

月光の港(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ、1811年作)
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リューゲンの海辺の女性(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ、1818年作)
カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ |Donna sulla spiaggia di Rügen
月の昇る街(カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ、1817年作)
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エヴォルデスからの道(フェルディナンド・ホドラー作)

黄金の若木(フェルディナンド・ホドラー、1890年作)
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ヤングフロウの山並み(フェルディナンド・ホドラー、1911年作)
フェルディナンド・ホドラー |massiccio Jungfrau
ラルデの娘の肖像(フェルナンド・ホドラー、1878年作)
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ルイーズ・デルフィン・デュショーザル(フェルナンド・ホドラー、1885年作)
フェルディナンド・ホドラー |ルイーズ・デルフィーヌ・デュチョサル
草笛を吹く子供たち(アルノルト・ベックリン、1865年作)
アーノルド・ベックリン |Bambini che intagliano zufoli
トリトンとネレイス(アルノルト・ベックリン、1877年作)
アルプスの風景、噴水の女(ジョヴァンニ・セガンティーニ、1893年作)
ジョヴァンニ・セガンティーニ |Paesaggio alpino con donna all'abbeveratoio
ルィーズ・アンカーの肖像(アルバート・アンカー、1874年作)

 フリードリッヒやホドラーがお好きな方には、たまらないと思います。オスかー・ラインハルト氏の眼力は、古典だけでなくこれらの絵画を選ぶときにも有効だったと思われます。つくづく、素晴らしい個人コレクションだと思います。

 2016年6月 オスカー・ラインハルト・コレクション(チューリッヒ郊外)を訪問しました。チューリッヒ中央駅からの電車20分程でヴィンター・トール駅に着き、徒歩20~30分程でオスカー・ラインハルト・コレクションに到着しました。住宅街のなかの個人邸宅という感じで、小さな看板が無ければ門の中に入るのも躊躇われる雰囲気でした。
オスカー・ラインハルト・コレクションの門
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オスカー・ラインハルト・コレクションの建物
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オスカー・ラインハルト・コレクションの玄関
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 邸宅とはいえ個人の家を改装しているので作品数はそれほど多くはないが、著名な画家の質の高い絵を所蔵・展示していました。収集家の眼力がかなり高かったと思われます。個人が収集したコレクションとしては、世界最高レベルと思います。
ヨハネス・クスピニアン博士夫妻(ルーカス・クラナッハ作)
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ヨハネス・クスピニアン博士の肖像(ルーカス・クラナッハ、1502年作)
Cranach, double portrait,the marriage of Johannes Cuspinian and Anna,the continuity of the landscape shows the images create one image, the various images in the backgrouns disguise hieroglyphic allusions to the cabbala.parrot on the tree, given to Anna Cuspinian as an attribute, is a sign of the innocence and purity associated with Mary. ルーカス, 写真, アルブレヒト・デューラー
美術図鑑などにも出て来る、名品です。
磔刑(ヘラルト・ダヴィッド作)

哀悼(ヘラルト・ダヴィッド作)

雪中の三博士の礼拝(ピーテル・ブリューゲル、1567年作)
これも少し小さめですが、名作だと思います。
英国女性の肖像(ハンス・ホルバイン作)
ゲバラのフェルナンド・ニーノ枢機卿(エル・グレコ作)
果物、瓶、樽、パンのある静物(フランシスコ・デ・ゴヤ作)
三枚の鮭の切り身の静物(フランシスコ・デ・ゴヤ作)

山の中のドンキ・ホーテとサンチョ・パンサ(ドーミエ作)

アングル夫人(ドミニコ・アングル作)

ハンモック(ギュスターヴ・クールベ作)

花束(エドアール・マネ作)

セーヌ川の解氷(クロード・モネ作)

アルムと花のある静物(ピエール・オーギュスト・ルノワール作)

浴女(ピエール・オーギュスト・ルノワール作)

オーギュスティーノ・ルーラン夫人(フィンセント・ファン・ゴッホ作)

アルルの療養院の中庭(フィンセント・ファン・ゴッホ作)
ムーラン・ルージュのクラウン(ロートレック作)
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青い屋根、ルーアン(ゴーギャン作)

 インターネットを調べると、(イーゼンハイム祭壇画作者の)グリューネヴァルトの描画も所蔵されているようです。見落としたようです。残念!
 所蔵・展示されている作者(画家)も素晴らしいが、作品の出来栄えが素晴らしい。収集家は作者の名前だけでなく、絵そのものを見て厳選したと思います。
絵画好きの方がチューリッヒに旅行した折には、オスカー・ラインハルト・コレクションをぜひ訪問してください。行き帰りの時間も入れてチューリッヒから半日(4~5時間)の小旅行です。

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