2015年4月にボルゲーゼ美術館(ローマ)を訪問しました。今回は、ヘラルト・ファン・ホントホルスト作「コンサート」を紹介します。
 ヘラルト・ファン・ホントホルスト(1592~1656年)は、「夜のゲラルト(ヘラルト)」と呼ばれ、夜を描いた作品を得意としたオランダ人画家です。ヘラルト・ファン・ホントホルストはユトレヒトで生まれ、若い頃にアブラハム・ブルーマールトの下で修業をしました。1616年にイタリアへ行き、ローマで修業をしました。1620年に帰国し、カラヴァッジスト(カラヴァッジョ追従者)のヘンドリック・テル・ブルッヘンと一緒に画学校を始めました。1623年にはユトレヒトの画家組合長となりました。ハーグ駐在だったイングランド全権公使に絵を気に入られて、徐々に流行画家となりました。1626年にはルーベンスの訪問を受けたようです。1628年にチャールズ 1世がホントホルストをイングランドへ招聘しました。イングランドから帰国後ユトレヒトに住み、オラニエ公アマーリエの宮廷画家になりました。
  ホントホルストは多くのコンサート関連の絵画を描きました。他の作品と比べると、随分畏まったというか上品な描き方です。ホントホルストは1623年に結婚して、同年にユトレヒトの画家組合長になりました。その後イングランド全権公使ダドリー・カールトン卿が気に入ってパトロンとなりました。1626年にはルーベンスが来訪して、1628年にはチャールズ1世がイングランドへ招聘しました。本作品を描くころに風俗画家から、高貴な顧客の肖像画家に変化しました。名士となり、低俗な風俗画を描きづらくなったと推定します。上流階級の合奏・合唱を描いています。
コンサート(ヘラルト・ファン・ホントホルスト、1626~30年作)
コンサート ホントホルスト
コンサート(ヘラルト・ファン・ホントホルスト、1623年作、
ワシントン・ナショナルギャラリー蔵)

コンサート(ヘラルト・ファン・ホントホルスト、1623年作、リヨン美術館蔵)
Image of Sotheby's NY Old Master sales
バルコニーでのコンサート
(ヘラルト・ファン・ホントホルスト、1624年作、ルーヴル美術館蔵)

取り持ち女(ヘラルト・ファン・ホントホルスト、1625年作)
ヘラルト・ファン・ホントホルスト — Google Arts & Culture