2012年7月 パリ プティ・パレを訪問しました。今回は、フェリックス・ヴァロットン作「花束を持つ婦人」を紹介します。
フェリックス・ヴァロットン(1865~1925年)はスイスのローザンヌ地方で、保守的な中流家庭に生まれました。ローザンヌ・カニトナル大学を中退してパリに行き、1883年に(18歳で)アカデミー・ジュリアンに通い始め、ルーヴル美術館に通ってホルバイン/デューラー/アングル(三人とも優れたデッサン力を発揮)に魅せられたようです。1893年のアンデバンダン(無審査)展に出展したが、酷評が多かったようです。1897年から本格的にナビ派に参加して、ルヴェ・ブランショ誌の載せた木版画が大好評を呼びました。浮世絵の影響を受けた画風でした。
「花束を持つ婦人」は1922年のサロン・ドートンヌに出品された作品です。アカデミー主催のサロンに対して、反サロン的な活動がサロン・ドートンヌです。秋のサロンという意味でしょうか。この作品には華やかさがなく、強い主題もなさそうです。淡々とした地味な作品です。ヴァロットンは象徴的な意味深な物事を描き込みます。穿った見方をすると左上の風景画は、夫が旅に出ている象徴なのでしょうか。夫人は物憂げな感じで、花を活けています。夫不在の寂しい室内を描いたのでしょうか?
フェリックス・ヴァロットン(1865~1925年)はスイスのローザンヌ地方で、保守的な中流家庭に生まれました。ローザンヌ・カニトナル大学を中退してパリに行き、1883年に(18歳で)アカデミー・ジュリアンに通い始め、ルーヴル美術館に通ってホルバイン/デューラー/アングル(三人とも優れたデッサン力を発揮)に魅せられたようです。1893年のアンデバンダン(無審査)展に出展したが、酷評が多かったようです。1897年から本格的にナビ派に参加して、ルヴェ・ブランショ誌の載せた木版画が大好評を呼びました。浮世絵の影響を受けた画風でした。
「花束を持つ婦人」は1922年のサロン・ドートンヌに出品された作品です。アカデミー主催のサロンに対して、反サロン的な活動がサロン・ドートンヌです。秋のサロンという意味でしょうか。この作品には華やかさがなく、強い主題もなさそうです。淡々とした地味な作品です。ヴァロットンは象徴的な意味深な物事を描き込みます。穿った見方をすると左上の風景画は、夫が旅に出ている象徴なのでしょうか。夫人は物憂げな感じで、花を活けています。夫不在の寂しい室内を描いたのでしょうか?
花束を持つ婦人(フェリックス・ヴァロットン、1922年作)





