プラド美術館(マドリード)は、著名画家の最高傑作(準最高傑作)約90作品の内6作品を展示しています。
「羊飼いの礼拝(エル・グレコ)」、「カルロス4世の家族(ゴヤ)」、
「アダムとエヴァ(デューラー)」、「快楽の園(ヒエロニムス・ボス)」、
「アダムとエヴァ(デューラー)」、「快楽の園(ヒエロニムス・ボス)」、
「ラス・メーニナス(ベラスケス)」、「無原罪の御宿り(ムリーリョ)」
これ以外にも傑作・名品が沢山ありました。プラド美術館鑑賞を甘く見ていました。これほどの傑作・大作を多数展示しているとは、行ってみて初めて分かりました。
プラド美術館正面(公式HPから)

数々の名品・傑作を鑑賞しましたが、ロヒール・ファン・デル・ウェイデン作の「十字架降架」に目を奪われました。ウェイデンは初期フランドルの三大巨匠(カンピン、ヤン・ファン・エイク、ウェイデン)の一人です。15世紀前半から中期に活躍して、15世紀後半にはその名声がヤン・ファン・エイクのそれを凌いでいたようです。
十字架降架(ウェイデン作)

15世紀の絵画としては、その奥行き感にはびっくりです。最前列・二列目・三列目と奥の壁まで、キチンと描き分けられています。通常の一点消失遠近法とか空気遠近法を使っていません。私の持論ですが、「精彩に、正しいデッサン(印影と形状)、正しい色調で描かれていると、それだけでも遠近感・奥行き感を感じてしまう。」と思っています。ウエイデンのデッサン力がすさまじく高いという事です。
15世紀の古文書でウエイデンの真作と確認できる作品はないそうです。その間でこの作品は16世紀の古文書で確認できる、最も昔まで遡れる作品のようです。
絵の古さと画力の高さから、ウエイデンの真作だと私は感じます。
15世紀の古文書でウエイデンの真作と確認できる作品はないそうです。その間でこの作品は16世紀の古文書で確認できる、最も昔まで遡れる作品のようです。
絵の古さと画力の高さから、ウエイデンの真作だと私は感じます。










