世界美術館巡り旅

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2019年02月

 アゴスティーノ・タッシ(1578~1644年)は風景画・海景画を多く描いたイタリア人画家です。女流画家を強姦して投獄されたというスキャンダルがヨーロッパで有名なようです。
 アゴスティーノ・タッシはペルージアで毛皮職人の息子に生まれました。ローマ生まれでタッシ公爵の養子になったと自称していたようです。リヴォルノやフィレンツェで働いていましたが、フィレンツェで犯罪を犯したようです。トスカーナ大公のガレー船囚人漕ぎ手にされましたが、船内で絵を描くことも許されたようです。その後ローマで教皇パウルス5世の委嘱を受けたりして、いくつかの宮殿の装飾を手がけました。この時代ローマでクロード・ロランを弟子にしたようです。1612年に画家の娘の女流画家を強姦した罪や近親相姦・絵の窃盗などで2年間投獄の判決を受けました。翌年この判決は破棄され、出獄しました。作品を紹介します。
    アイネーアースの艦隊(アゴスティーノ・タッシ 1627年作)
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    カピトリヌスの丘への競走(アゴスティーノ・タッシ 1630年代作)
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  クレオパトラのタルソ到着(アゴスティーノ・タッシ 1637~38年作)
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        魔術の場面のある風景(アゴスティーノ・タッシ作)
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          岸辺の漁師たち(アゴスティーノ・タッシ作)
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           女王の乗船(アゴスティーノ・タッシ作)
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           海岸の祭り(アゴスティーノ・タッシ作)
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          人の居る風景(アゴスティーノ・タッシ作)
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        船の停泊する地中海岸(アゴスティーノ・タッシ作)
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  デトーレス・ランセロッティ宮殿のだまし絵(アゴスティーノ・タッシ作)
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      ランセロッティ宮殿のだまし絵(アゴスティーノ・タッシ作)
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           だまし絵(アゴスティーノ・タッシ作)
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 工期短縮やスペース制約回避の目的で、だまし絵がこの時代多用されたようです。

 ソドマ(1477~1549年)は本名がジョヴァンニ・アントニオ・バッツィといい、マニエリスム期のイタリア人画家です。シエナ派の伝統の上にローマ・ルネッサンス様式を付加した画風の画家です。
ソドマの肖像
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壁画中の自画像と伝わる絵(ソドマ作)
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 ソドマはピエモンテ州ヴェルチェックで生まれ、アルカイック他複数の画家に弟子入りしていたようです。1503年より前にシエナに移住したと思われます。シエナでピントウリッキオと並ぶ画家で評されました。1508年にローマに行き、バチカン宮殿「署名の間」装飾を任されました。1510年にシエナに戻り、以後ローマに行き来したようです。年代順に作品を紹介します。
サビニの女たちの略奪(ソドマ 1507年作)
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エコ・ホモ(ソドマ 1510年作)
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カルヴァリの丘への道(ソドマ 1510年作)
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降架(ソドマ 1513年作)
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ルクレツィアの死(ソドマ 1513年作)
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AlexanderとRoxanneの結婚(ソドマ 1517年作)
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聖母の奉献(ソドマ 1518年作)
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聖ゲオルグと竜(ソドマ 1518年作)
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聖セバスティヌスの殉教(ソドマ 1525年作)
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聖家族(ソドマ 1527年作)
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ピエタ(ソドマ 1533年作)
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聖カトリーヌの神秘の奇跡(ソドマ 1540年作)
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ピエタ(ソドマ 1540年作)
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 リオネッロ・スパーダ(1576~1622年)はバロック期のイタリア人画家です。
 リオネッロ・スパーダはボローニャで生まれ、チェーザレ・バリョーニに弟子入りしました。1606年からローマ⇒マルタを旅行して、カラヴァッジョの影響を強く受けました。1614年にボローニャへ戻り、1617年からパルマ公ラヌッチョ1世の宮廷画家して働きました。年代順に作品を紹介します。
地獄に落ちた魂(リオネッロ・スパーダ 1600~20年作)
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アブハムを祝福するメルキゼデク(リオネッロ・スパーダ 1605年作)
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放蕩息子の帰還(リオネッロ・スパーダ 1608~11年作)
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キリストの包衣(リオネッロ・スパーダ 1610~11年作)
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合奏(リオネッロ・スパーダ 1610~15年作)
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聖ヒエロニムス(リオネッロ・スパーダ 1610年作)
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ジプシー予言者(リオネッロ・スパーダ 1614~15年作)
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アエネアスとアキレウス(リオネッロ・スパーダ 1615年作)
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合奏-2(リオネッロ・スパーダ 1615年作)
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聖フランシスコの透視(リオネッロ・スパーダ 1617~18年作)
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聖ペテロの殉教(リオネッロ・スパーダ作)
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聖家族(リオネッロ・スパーダ作)
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キリストの鞭打ち(リオネッロ・スパーダ作)
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Joseph and Potiphar's Wife(リオネッロ・スパーダ作)
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 カラヴァッジョを思い起こさせる画風の画家です。

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