世界美術館巡り旅

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2018年01月

 2018年1月に北米西海岸を観光しました。グランドキャニオンからモニュメント・ヴァレーへのバス移動の途中、キャメロンという集落で昼食と土産物屋散策をしました。集落と言っても、郵便局/レストラン兼土産物屋/骨董品店と大きめのアパートが数件ある程度でした。
キャメロンという店名のレストラン兼土産物店の前で記念撮影
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 入口の柱の横に並んでいるのが珪化石と呼ばれる石だそうです。樹木が土砂に埋まって高い圧力と珪素+水の影響で、二酸化ケイ素に置き換わった化石です。見た目は木と変わりません。
典型的な珪化石(Wikipediaから)
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キャメロンの土産物屋部分の様子
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キャメロンの土産物屋部分の様子
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 ナバホ族やホピ族などの焼き物、人形、装身具、羽根飾りなどが並んでいました。奥で、ナバホ織の実演もやっていました。本物は一着百万円以上だとの事です。
ナバホ・スープと揚げパンの昼食
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 右のナバホ・スープは羊肉か鶏肉とジャガイモ/ニンジンを煮込んだのが定番だそうです。我々は日本人向けに牛肉の特別スープでした。生姜に似た香辛料と塩で味付けがしてありました。「肉じゃがに似た味だなー。」と思いながら食べました。アメリカの割にはしょっぱくなくて、食べ易いでした。左が揚げパンでした。ナンやパン生地風ピザ生地を油で揚げてありました。表面が堅くてナイフで切り難かったと記憶します。
ギャラリー(骨董品店)の前で記念撮影
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ギャラリー店内で飾られていたナバホ笛
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 南米のケーナと日本の尺八の中間位の音色でした。
ギャラリーに飾られた織物や焼き物の前で
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 買う気が無かったので、値札は見ませんでした。
キャメロンに在った橋
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 コロラド川の支流だと思われますが、水は完全に枯れていました。
            移動に使ったバスの前で記念撮影
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 このバスで連日600km以上移動しました。自分でレンタカーを運転したら、大変な苦痛だったと思います。ツアーで良かったと思いました。
           モニュメント・ヴァレーに向かう車窓
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 砂漠の中を真直ぐバスは進みました。地平線まで真直ぐ続く道です。北海道以外では、日本ではなかなかお目に掛かれない道でした。

 フィリップ・ド・シャンパーニュ(1602~1674年)はバロック期のフランス人画家です。宗教画と肖像画が多く残されています。
フィリップ・ド・シャンパーニュの肖像(作者・製作年不詳)
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自画像(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1668年作)
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 フィリップ・ド・シャンパーニュはブリュッセルの貧しい家庭に生まれました。風景画家のジャック・フーキエールに弟子入りして、1621年にパリへ移住しました。ニコラ・プッサンらとともにリュクサンブール宮殿装飾に従事しました。その後も母妃マリー・ド・メディシスとリシュリュー枢機卿の下で働きました。1648年王立絵画彫刻アカデミーの創立メンバーとなりました。
 1640年以降、ジャンセニスムの影響を受けていました。ジャンセニスムは人間の原罪を強調した宗派で、カトリック教会からは異端とされていました。その後パリで亡くなりました。画風から見て、ルーベンスの影響を受けていたようです。年代順に作品を紹介します。
イエスの登場(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1628~30年作)
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羊飼いの礼拝(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1629年作)
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リシュリュー枢機卿三面肖像(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1642年作)
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聖母子(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1642~44年作)
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受胎告知(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1645年作)
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聖アウグステヌ(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1645~50年作)
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改悛するマグダラのマリア(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1648年作)
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Omer Talonの肖像(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1649年作)
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Arnauld d'Andillyの肖像(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1650年作)
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最後の晩餐(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1652年作)
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チャールス 2世(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1653年作)
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聖ジャーヴィスの民謡(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1657~60年作)
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エリーの眠り(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1662年作)
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1662年の奉納画(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1662年作)イメージ 16
 娘の麻痺がポール・ロワイヤル修道院により治癒したお礼に奉納した絵です。娘と修道院院長が描かれています。
バニスタ(フィリップ・ド・シャンパーニュ 1671年作)
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典型的バロック画家だったようです。

 2018年1月にグランドキャニオンに行きました。観光後半にデザート・ビュー・ウオッチタワーを観光しましたので、写真を紹介します。
 サウス・リムの観光後バスで移動して、サウス・リム東端にあるデザート・ビュー・ウオッチタワーに行きました。
デザート・ビュー・ウオッチタワー近辺から見た谷
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 この辺りでコロラド川が直角に曲がっているので、谷底のコロラド川が良く見えました。対岸がノース・リムで、海抜がサウス・リムより500メートル高い2,500メートルだそうです。上が平らで、砂漠状になっていました。
デザート・ビュー・ウオッチタワー前での記念撮影
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 1932年に女性建築家メアリ・コルタがホピ族のデザインを参考に設計・建築したそうです。高さ21メートル4階建ての塔です。インターネット上では大変な人混みで不評でしたが、冬なので我々ツアー客以外の観光客がほとんど居ませんでした。ゆったり観光できました。
タワー内での記念撮影
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タワーの窓の前で記念撮影
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ガラス超しでの撮影となるのでインターネット上では不評でしたが、高所恐怖症の私には助かりました。安心して谷底を見られました。
タワー地上階の天井(上の階までの吹き抜け)
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タワー内部の様子
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ホピ族のデザインを参考にしているそうです。
ノース・リムの砂漠を背景に記念撮影
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タワー近くの展望台
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 突き出た岩の先端が展望台になっていました。高所恐怖症の私は、先端まで行けませんでした。この辺りで谷が大きく曲がっていて谷底が容易に見えたのとタワー地上階に窓があり、ガラス越しに安心して谷底が見えました。高所恐怖症の方にもお薦め出来る観光スポットでした。

 アントワーヌ・シャントルイユ(1814~1873年)はモヤや霧を描くのが得意だったフランス人画家です。
アントワーヌ・シャントルイユの肖像(Eugen Villain作)
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アントワーヌ・シャントルイユの肖像(Jean Alfred Desbrosses作)
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 アントワーヌ・シャントルイユはブルゴーニュ地方スイス国境近くのポン・ド・ヴォ生まれました。1838年からパリに移り住み、1842年からポール・インポリット・ドラローシュに師事しました。翌年コローに出会い、一時期弟子入りしました。長く世の中に受け入れられませんでしたが、1960年代から徐々に評価が高まりました。1869年のサロンで「空間」が大好評となり、国家買い上げとなりました。年代順に作品を紹介します。
トネリコの木のある風景(アントワーヌ・シャントルイユ 1850年代作)
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Ignyのキリスト昇天祭(アントワーヌ・シャントルイユ 1853年作)
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山間の谷(アントワーヌ・シャントルイユ 1854年作)
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夜(アントワーヌ・シャントルイユ 1855年作)
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フェカン近くの崖の家(アントワーヌ・シャントルイユ 1861年作)
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林の道(アントワーヌ・シャントルイユ 1865年作)
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にわか雨(アントワーヌ・シャントルイユ 1868年作)
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空間(アントワーヌ・シャントルイユ 1869年作)
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夜の風景(アントワーヌ・シャントルイユ 1870年作)
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満開のリンゴの木(アントワーヌ・シャントルイユ作)
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朝霧(アントワーヌ・シャントルイユ作)
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モヤや霧を描くのが得意と言うよりも、空気感(空気遠近法)を描くことを極めようとしていたと感じます。ミレーと似たような視点も感じます。

 2018年1月に北米西海岸を旅行し、グランドキャニオンを観光しました。今回マザーポイントとサウス・リムで撮影した写真を紹介します。海抜2,000mだそうです。冬の午後遅くでしたが、気温は10℃前後とそれ程寒くはありませんでした。私は高所恐怖症で、かなり我慢して観光と写真撮影をしました。
マザーポイントでの風景
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冬の午後遅くなので、山襞に陰がクッキリと現れていました。
マザーポイントでの記念撮影
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 マザーポイントのムール・トレイル出発点の看板
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ムール(Mule)と言うのは、馬とロバの混血種のようです。小型の割には力が強く、山道に向いているようです。観光客を乗せて、険しい道を進むようです。このトレイルに参加する前に英語の検定をされ、不合格だと危険なので参加できないそうです。
サウス・リムの記念写真撮影ポイント
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サウス・リムでの記念撮影
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サウス・リムの風景
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サウス・リムの風景
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リム・トレイルの看板
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谷の底まで降りていくトレイルの人気が高いそうです。高所恐怖症の私では、想像するだけで恐ろしいです。とても参加できません。

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