コルネリス・ファン・ハールレム(1562~1638年)はマニエリスム派の黄金期オランダ画家です。宗教画を装った風俗画という作品が、いくつか見られます。発注者の要求かと思われます。
コルネリス・ファン・ハールレムはハールレムの裕福な家庭に生まれました。八十年戦争の下スペイン軍の侵攻を避けて、両親はハールレムを離れました。コルネリス・ファン・ハールレムはハールレムに残り、ピーテル・ピーテルス・アールツェンに育てられ、絵の修業をしました。その後、フランスのルーアンやアントワープでも修業をしました。徐々に名声を得て、1583年にハールレム市から市民軍の集団肖像画を依頼されました。ハールレム・アカデミーを仲間と設立しましたが、デッサンや絵画論を戦わせる非公式な組織だったようです。1603年にハールレム市長の娘と結婚して、名実ともに名士となりました。年代順に作品を紹介します。
キリストの洗礼(ファン・ハールレム、1588年作)

打ち負かされるタイタン(ファン・ハールレム、1588年作)

自画像(ファン・ハールレム、1588~90年作)

ヘラクレスとアキレス(ファン・ハールレム、1590年作)

嬰児虐殺(ファン・ハールレム、1590年作)

修道女と修道士(ファン・ハールレム、1591年作)

教会関係者に見つかるとヤバイ絵です。どういう経緯で描いたのか?
人間の堕落(ファン・ハールレム、1592年作)

ペレウスとテティスの結婚(ファン・ハールレム、1593年作)

老人と若者の選択(ファン・ハールレム、1597年作)

セント・ジョージ会社役員の宴会(ファン・ハールレム、1599年作)

ヴィーナスとアドニス(ファン・ハールレム、1614年作)

聖母子(ファン・ハールレム、1617年作)

良きソマリア人(ファン・ハールレム、1627年作)

パリスの審判(ファン・ハールレム、1628年作)



































































