フランソワ・ブーシェ(1703~1770年)はロココを代表する画家です。次の時代の新古典主義画家が画壇を握ってから、急速に作品の価値を否定されたようです。
フランソワ・ブーシェは、パリの刺繍デザインをしていた装飾家の息子に生まれました。父親から絵画の手ほどきを受け、その後国王の筆頭画家だったフランソワ・ルモワーヌの下で修行しました。1723年~1728年の間は、版画・出版業者からの素描依頼・エッチング作品等も手がけました。
1723年にローマ賞を受賞して、ローマのフランス・アカデミーに1727年~1731年の間留学しました。担当高官から嫌われたか賞品の留学費用がもらえず、自費留学だったようです。1731年帰国後、王立絵画彫刻アカデミーの準会員に選任されました。1734年には、正会員に選任されました。1756年にルイ 15世から、タピストリー製作所の長官に任命されました。1765年には、ルイ 15世から国王の筆頭画家に任命されました。作品を年代順に紹介します。
自画像(ブーシェ、1720年作)

17歳の時の作品です。既にかなり熟達していたようです。
レベッカとエゼキエル(ブーシェ、1725年作)

22歳ですでに、画風も画力も完成していたようです。
鳥と天使(ブーシェ、1733年作)

昼食(ブーシェ、1739年作)

水浴のディアナ(ブーシェ、1742年作)

ユピテルとカリスト(ブーシェ、1744年作)

煌びやかで、ロココの極致という絵です。
マリー=ルイーズ・オミュルフィー(ブーシェ、1751年作)

ブーシェの絵の間で一番有名で、しばしば紹介されている作品です。
橋(ブーシェ、1751年作)

ポンパドゥール夫人(ブーシェ、1756年作)

ポードワン夫人(ブーシェ、1760年作)

水の上を渡る聖ピーター(ブーシェ、1766年作)












































