2017年6月にブリュッセルへ行きました。スケジュールの都合でヴァン・ビューレン美術館を鑑賞できませんでしたが、早朝に行って記念写真を撮ってきました。公式HPやインターネットで入手できた写真を合わせて紹介します。公式HPでは絵画のコピーが出来ませんでした。公式HPから全景、中庭、室内の写真はコピーできましたので、紹介します。
ヴァン・ビューレン美術館全景(公式HPから)
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早朝のヴァン・ビューレン美術館前景
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ヴァン・ビューレン美術館門前の記念写真
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中庭(公式HPから)
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展示室風景(公式HPから)
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展示室風景(公式HPから)
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階段踊り場(公式HPから)
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 ピーター・ブリューゲル(父)作の「イカロスの墜落」のコピーを所蔵している事で、本美術館は有名です。Pieter Bruegel 1590~95年作と公式HPに紹介されていました。Pieter Bruegel(父)は1569年に亡くなっているので、模写であることを確認済のようです。写真のコピーが出来なかったので、インターネットで入手した部分写真を紹介します。
イカロスの墜落部分
(伝ピーテル・ブリューゲル作、ヴァン・ビューレン美術館所蔵)
ブリュッセル王立美術館所蔵作品と比べると、空に天使が描き込まれて描き込みも甘いようです。
 王立美術館にある作品の写真を紹介して、若干考察します。
イカロスの墜落(伝ピーテル・ブリューゲル作、王立美術館所蔵品)
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 ピーター・ブリューゲル(父)とされてきたこの王立美術館所蔵作品も模写であった(真作ではなかった)との専門家結論が出たようです。私はピーター・ブリューゲル(父)の真作の模写でもないように見えます。ピーター・ブリューゲル(父)の部分下絵デッサンが残っていることが、真作があったとの根拠のようです。
 私は真作から模写したのではないように思えます。根拠は下記です。
① 影の方向が間違っている。遠景(船、島の城)の影と空の輝き具合から判断
 すると、太陽の位置は中央やや右上方です。手前人物などの影はその位置より
 右のほうに大幅にずれています。この絵を一目見ると、非常に違和感を感じる
 原因がこれだと思います。ピーター・ブリューゲル(父)がそのような間違い
 をするとは考え難い。
② 手前の人物や少し奥のこちらを向いている人物と背中の人物のデッサンが甘い。
 ピーター・ブリューゲル(父)のデッサン力よりハッキリ劣っている。
③ 手前人物付近とこちらを向いている人物の色調が、ピーター・ブリューゲル(
 父)と少し違う。明るいというか、浮わついている。
④ ピーター・ブリューゲル(父)の現存絵画はほぼ全て(木製)パネルに描かれて
 いるが、本作はキャンバスのようです。

 一方、ピーター・ブリューゲル(父)と無関係と思えないところもある。
⑤ 右端かどこかの剥がれかかった絵の具の一番下層は、ピーター・ブリューゲル
 (父)の絵の具と極似しているとの分析結果のようです。
⑥ 手前の帆船や羊のデッサン力は非常に高くて、ピーター・ブリューゲル(父)
 のレベルである。
⑦ ピーター・ブリューゲル(父)の下絵デッサンが残っている。

 総合判断するとピーター・ブリューゲル(父)が最晩年の描き掛けだった絵を、誰かが描き加えて完成させた可能性があります。デッサン力から判断して、ピーター・ブリューゲル(子)以外と思われます。彼のデッサン力はこれより高い。後の時代に誰かが完成させたと推定します。上塗りの絵の具を上手く拭き取ると、描き掛けのピーター・ブリューゲル(父)真作が現れるのではないかと思われます。
 真作の修復や上塗りはしばしばあり、その作品も真作と判定された場合もあります。この作品も(広い意味での)真作になる可能性が残っていると思いますが・・。
 インターネットで調べると、ドンゲンの作品を所蔵・展示しているようです。
思慮深い女性(キース・ヴァン・ドンゲン作)
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羊飼い(ギュスターヴ・ヴァン・デ・ヴスタイン、1910年作)

子供の食卓(ギュスターヴ・ヴァン・デ・ヴスタイン、1919年作)

聖アグネスの中庭(ギュスターヴ・ヴァン・デ・ヴスタイン、1911年作)

白いコーヒーポットのある静物(ギュスターヴ・ヴァン・デ・ヴスタイン、1928年作)
ギュスターヴ・ヴァン・デ・ヴスタインは日本ではあまり知られていませんが、ベルギーでは著名な画家のようです。
 19世紀、20世紀の画家の良い作品を所蔵しているようですが、インターネットで見つけ難い上にコピーが出来ませんでした。