2016年6月 ノイエ・マイスター/アルベルティヌム(ドレスデン)を訪問しました。アルテ・マイスター/ゲメルデ・ガレリーと棲み分けをしていて、彫刻と19世紀以降の絵画を所蔵・展示をしています。今回はカスパー・ダヴィデ・フリードリッヒ作「月夜に沈思する二人の男」を紹介します。
カスパー・ダヴィデ・フリードリッヒ(1774~1840年)はロマン主義のドイツ人画家です。ドイツ最北部で石鹸・蝋燭業の父の四男として生まれました。幼少期に妹を亡くし、13歳の時氷上で自分を助けようとした弟を亡くしました。その後姉や母も亡くしました。1794年に(20歳で)コペンハーゲンの美術アカデミーに入学、更にドレスデンの美術学院で学びました。1810年に「海辺の修道士」と「樫の森の中の修道院」の2作品が、プロイセン王室買い上げとなりました。その後、ベルリン美術アカデミーの在外会員にも選ばれました。
「月夜に沈思する二人の男」は類似の作品「月を眺める男と女(ベルリン国立美術館蔵)」、「月を眺める二人の男(メトロポリタン美術館蔵)」の間で、最初に描かれた作品です。三日月と金星を眺める作者ともう一人の男性の後ろ姿を描いています。もう一人のモデルは弟子とか親族とか諸説あるようです。この画家は墓場、十字架、後ろ姿、修道院、氷原、雪山などを多く描いています。アルベルティヌムには地元ということで、カスパー・ダヴィデ・フリードリッヒの作品が複数所蔵・展示されていました。それらも紹介します。
「月夜に沈思する二人の男」は類似の作品「月を眺める男と女(ベルリン国立美術館蔵)」、「月を眺める二人の男(メトロポリタン美術館蔵)」の間で、最初に描かれた作品です。三日月と金星を眺める作者ともう一人の男性の後ろ姿を描いています。もう一人のモデルは弟子とか親族とか諸説あるようです。この画家は墓場、十字架、後ろ姿、修道院、氷原、雪山などを多く描いています。アルベルティヌムには地元ということで、カスパー・ダヴィデ・フリードリッヒの作品が複数所蔵・展示されていました。それらも紹介します。