世界美術館巡り旅

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2019年03月

 前回ルネッサンス期以前の所蔵絵画を紹介しました。今回後期ルネッサンス・バロック期以降の所蔵絵画を再投稿します。
 2014年7月にウィーン美術史博物館を訪問しました。本来の建物(マリー・テレジア宮殿)は改修中で噴水を挟んだ向かい側の建物での仮設展示を鑑賞しました。
ウィーン美術史博物館(Wikipedia)
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 仮説展示でも名品・傑作が多く感動しましたが、公式HPでコレクション紹介を見るともっと沢山の傑作がありました。後期ルネッサンス・バロック期以降の作品を紹介します。
ゴリアテの首を持つダヴィデ(カラヴァッジョ作)
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ロザリオの聖母(カラヴァッジョ作)
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水浴するスザンナ(ティントレット作)
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ピエタ(アンニーバレ・カラッチ作)
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ユディット(ヴェロネーゼ作)
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聖アンナと聖家族(ブロンズィーノ作)
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ジュピターとイオ(コレッジオ作)
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聖カトリーヌと聖母子(ローレンツィオ・ロット作)
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キリストの寺院奉献(バルトロメオ作)
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Vittoria Della Rovereの肖像(カルロ・ドルチ作)
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聖ヒエロニムス(グイド・レーニ作)
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凸面鏡の自画像(パルミジャニーノ作)
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青いドレスのマルガリータ王女(ヴェラスケス作)
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夏(アルチンボルド作)
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元素、火(アルチンボルド作)
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自画像(レンブラント作)
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毛皮を纏ったエレーヌ・フールマンの肖像(ルーベンス作)
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楽園の四大河(ルーベンス作)
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絵画芸術(フェルメール作)
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ヴェネツィアの税関(カナレット作)
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レオポルト・ウィルヘルム大公の画廊(ダフィット・テニールス作)
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エルツ家の家族(ヴァルトミュラー作)
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 所蔵作品の充実具合は、世界一二を争うレベルです。ハプスブルク家の力がすごかったのでしょう。

 所蔵作品紹介を強化して再投稿します。余りにも名品が多く、今回はイタリア・ルネッサンス、北方ルネッサンスの作品を紹介します。
 2014年7月にウィーン美術史博物館(ウィーン)を訪問しました。ベラスケスやブリュ-ゲルのコレクションが特に有名ですが、名画・傑作を多数所蔵展示しています。
ウィーン美術史博物館の玄関と噴水
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 訪問時は(後方の)建物が改修中で、公園を挟んだ向かい側の建物で仮設展示がされていました。仮設展示でも名品・傑作が沢山ありました。公式HPのコレクション紹介写真を見ると、更に多くの名品・傑作が所蔵されているようです。とても一度で投稿できないので、今回ルネッサンス期以前の画家の所蔵作品を紹介します。
キリストの磔刑(ウェイデン作)
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キリストの磔刑(ヒエロニムス・ボス作)
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茨の聖母(メムリンク作)
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聖母子(アントネッロ・ダ・メッシーナ作)
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化粧する若い女(ジョヴァンニ・ベッリーニ作)
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若い女性の肖像(ジョルジョーネ作)
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KARDINAL NICCOLO ALBERGATIの肖像(ヤン・ファン・エイク作)
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キリストの包衣(フーゴ・ファン・デル・グース作)
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ヴェネツィアの若い女性の肖像(アルブレヒト・デューラー作)
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梨の聖母子(アルブレヒト・デューラー作)
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キリストの復活(アルトドルファー作)
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高原の聖母(ラファエロ作)
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サン・セバスチャン(マンテーニャ作)
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ヴィオランテ(ティッツァーノ作)
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MARS,VENUS UND AMOR(ティッツァーノ作)
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キリストの磔刑(ルーカス・クラナハ作)
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ユデイト(ルーカス・クラナハ作)
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Jane Seymourの肖像(ハンス・ホルバイン作)
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農家の婚礼(ピーテル・ブリューゲル作)
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雪中の狩人(ピーテル・ブリューゲル作)
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子供の遊戯(ピーテル・ブリューゲル作)
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バベルの塔(ピーテル・ブリューゲル作)
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ブリューゲルの絵が多数あり、一部屋に入りきらない程でした。

 ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア(1399年頃~1482年)はシエナ派の画家です。国際ゴシックの画風も持っていました。当初タッデーオ・ディ・バルト―ロの工房で絵画を学び、シエナ派の影響を強く受けていました。その後国際ゴシック派の影響を受けて、独特の画風となりました。年代順に作品を紹介します。
ラザルの復活(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1426年作
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キリストの降架(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1426年作
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聖人と聖母子
(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1427~30年作
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受胎告知と楽園追放
ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1435年作
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 次の作品からシエナ派の画風を逸脱し始めました。
聖母(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1442年作
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天地創造と楽園からの追放
ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1445年作
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カルヴァリ(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1450年作
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キリストの洗礼(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1454年作
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難破船を救う聖クラレ
ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1455~60年作
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アヴィニヨンの法王の前の聖カトリーヌ
ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1460年作
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聖ヨハネと無原罪のお宿り
ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1470年作
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天使と聖母子(ジョヴァンニ・ディ・パオロ・ディ・グラツィア 1475年作
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 不気味な絵が多いのですが、これを好んだ教会関係者がいたという事でしょうか。

 2015年4月にプラド美術館(マドリード)を訪問しました。イタリア ルネッサンスとスペインの画家の大作が多数展示されて、壮観でした。ルネッサンスとスペイン画家の大作に限れば、ルーヴル美術館を凌駕すると思われました。メキシコで大量の銀が採掘された時代に、お金にモノを言わせて収集したとの印象です。   
 残念ながら館内撮影禁止で、写真が撮れませんでした。公式ホームページから作品を紹介します。
 著名画家の最高傑作(準最高傑作)約90作品の内6作品を展示しています。
  「羊飼いの礼拝(エル・グレコ)」、「カルロス4世の家族(ゴヤ)」、
  「アダムとエヴァ(デューラー)」、「快楽の園(ヒエロニムス・ボス)」、
  「ラス・メーニナス(ベラスケス)」、「無原罪の御宿り(ムリーリョ)」
これ以外にも傑作・名品が沢山ありました。
 絵画に興味をお持ちの方は、一日がかりでの鑑賞をお勧めします。私は3時間程鑑賞を続けると足が疲れるというか腰が痛くなるというかで、集中力が無くなってしまいます。少し休憩するとかして、鑑賞を再開したりします。散歩でゆっくり定速で歩くのとは違う負担が掛かるようです。
 ロンドンから飛行機でマドリード空港についてホテルにチェックイン後、プラド美術館に向かいました。プラドの観光市内地図の距離感が掴めていなく、徒歩30分程で到着すると誤解してしまいました。丘越えになる上距離も遠く、実際は1時間30分程掛かりました。その状態で3時間程鑑賞したら疲れが酷く、そこでギブアップしました。帰りは近郊電車でホテルに戻りました。もっと余裕を持って行くべきでした。プラド美術館鑑賞を甘く見ていました。これほどの傑作・大作を多数展示しているとは、行ってみて初めて分かりました。
 大画面の傑作・名品の数で比べると、プラド美術館が世界一のような気がしました。 
プラド美術館正面(公式HPから)
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プラド美術館脇出入口側からの記念写真
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受胎告知(アンジェリコ作)
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アダムとエヴァ(デューラー作)
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十字架降架(ウェイデン作)
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聖母の死(マンテーニャ作)
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快楽の園(ヒエロニムス・ボス作)
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死の勝利(ピーテル・ブリューゲル父作)
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聖会話(ジョヴァンニ・ベッリーニ作)
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ナスタジオ・デリ・オネスティの物語(ボッティチェリ作)
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ダナエ(ティッツァーノ作)
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聖家族(ラファエロ作)
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El_Parnaso(プッサン作)
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弟子の足を洗うキリスト(ティントレット作)
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ヴィーナスとアドニス(ヴェロネーゼ作)
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ダヴィデとゴリアテ(カラヴァッジョ作)
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ラス・メニーナス(ヴェラスケス作)
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ブレダの開城(ヴェラスケス作)
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アラクネの寓話(ヴェラスケス作)
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羊飼いの礼拝(エル・グレコ作)
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聖フェリペの殉教(リベラ作)
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無原罪のお宿り(ムリーリョ作)
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聖母子(ムリーリョ作)
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着衣のマハ(ゴヤ作)
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裸のマハ(ゴヤ作)
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カルロス4世の家族(ゴヤ作)
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マドリード1808年5月3日(ゴヤ作)
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わが子を食らうサトゥルヌス(ゴヤ作)
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アルテミシア(レンブラント作)
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三美神(ルーベンス作)
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ここで紹介した作品はどれも著名画家の傑作・代表作です。膨大な数の傑作と大作が展示されていました。展示室も広く、途中で疲れを感じてしまう程です。体調を整えて、一日掛かり/二日掛かりの鑑賞をお勧めします。

 カルロ・ドルチ(1616~1686年)はバロック期にフィレンツェで活躍したイタリア人画家です。
          自画像(カルロ・ドルチ 1674年作)
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 カルロ・ドルチはフィレンツェで生まれました。母方の祖父が画家だったと伝わります。ヤコポ・ヴィグナリに絵画を学びました。トスカーナ大公家から徴用されました。年代順に作品を紹介します。
          聖家族(カルロ・ドルチ 1630年作)
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 制作年が正しいとすると、14歳の時に描いたことになります。チョット疑いたくなりますね。
       三賢人の礼拝(カルロ・ドルチ 1633~34年作)
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          聖母子(カルロ・ドルチ 1640年作)
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     セント・アンドリューの架刑(カルロ・ドルチ 1643年作)
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         悲しみの聖母(カルロ・ドルチ 1650年作)
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        受胎告知の天使(カルロ・ドルチ 1653年作)
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        受胎告知(カルロ・ドルチ 1655~56年作)
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          慈愛(カルロ・ドルチ 1659年作)
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       マグダラのマリア(カルロ・ドルチ 1665年作)
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         聖カトリーヌ(カルロ・ドルチ 1665年作)
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    聖ヨハネの首を持つサロメ(カルロ・ドルチ 1665~70年作)
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     オルガンを弾く聖セシリア(カルロ・ドルチ 1671年作)
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       サン・ルイジの透視(カルロ・ドルチ 1675年作)
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         悲しみの寓意(カルロ・ドルチ 1677年作)
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         指の聖母(カルロ・ドルチ 1678年作)
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     ゴリアテの頭を持つダヴィデ(カルロ・ドルチ 1680年作)
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            聖セシリア(カルロ・ドルチ作)
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 トスカーナ大公家の人々が重用したのが理解できますね。

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