2019年7月ローマ訪問時に、サンタ・アゴスティーノ教会に行きました。国立コルシーニ旧美術館鑑賞後ナヴォーナ広場を目印に歩き、その近くにあるサンタ・アゴスティーノ教会に到着しました。教会の周りの雰囲気が何となく慌ただしく、妻が「観光案内のコピーを見ると12時から昼休みに入るようだ。」と言いました。時計を見ると午前11時50分で、妻は半分諦め気味でした。私は諦めきれず、二人で教会に入りました。慌ててカラヴァッジョ作「ロレートの聖母」の記念写真を撮りました。振り返ると教会の職員と思われる青年が手招きをしていました。「早く教会の外に出なさい。」と催促しているのだと思い近づくと、私の斜め後ろを指さして「ラファエロ」と言いました。そちらを見ると、ラファエロ作の「予言者のイサヤ」がありました。私が見たいだろう、写真を撮りたいだろうと察してくれて、教えてくれたようです。その青年は教会入り口に行き、「昼休みに入るから至急出てください。」と声掛けを始めました。その間に私は写真が撮れました。大急ぎで出入り口から出る際、青年に「サンキュウ」とお礼を言いました。何とか間に合って、午後3時以降に再度行く手間が省けました。
サンタ・アゴスティーノ教会の前景(Wikipediaから)
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サンタ・アゴスティーノ教会の前で記念撮影
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 ロレートの聖母(カラヴァッジョ 1605年作)
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ロレートの聖母の前で記念撮影
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預言者のイサヤ(ラファエロ 1512年作)
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協会職員の好意で撮れた「予言者のイサヤ」
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 この教会は1483年に創建され、その後何回か改修がされているそうです。所蔵彫刻のヤコポ・サンソヴィーノ作「出産の聖母」も有名のようです。
出産の聖母(ヤコポ・サンソヴィーノ    La miracolosa Madonna del parto di Jacopo Sansovino      
礼拝堂後方のパイプ・オルガン
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 教会職員青年のおかげで、カラヴァッジョ作「ロレートの聖母」とラファエロ作「予言者のイサヤ」を見ることが出来ました。